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緑風紡ぐ街ホーニスHornis

​ 常に風が吹く常春の田園都市。気候の穏やかさもあって農林業が盛んで、街の面積の半分近くを小麦や野菜など様々な畑が占め、都市部では貨幣経済が定着している一方で自給自足や物々交換で生活している人も多い。風は度々その向きと強さを変え、畑には結界を張っておかないと急な突風で作物が駄目になってしまう。また、風によって周辺の様々な地域から多種多様な植物の種が飛来するので、植生が非常に賑やか。在来の植物達はよそ者に負けまいと進化を遂げ、その生存力が強すぎるが為に外来種の保護の方が大変と言われている。

【転竜(てんりゅう)ワールウィンド】

 憧憬をつかさどる春の風の竜。背中に1対2本の大木の幹(のようなもの)を生やし、リクガメのような大きな4つ足で歩く泰然とした竜。頭にも「F」の形をした木の枝のような角が生えている。ドダイトスって言うなよ(震え声)

 竜態時には高い山の上で風を受けてボーっとしていることが多いが、本気を出せば背中の大木の枝という枝に満開の花を咲かせ、それを翼にして空を飛ぶことが出来る。ただ羽ばたきに伴い突風が吹き荒れるので、あまりやろうとしない。

 人間に化ける際には頭から木の枝のような角を生やした緑髪緑目の若い青年の姿を取る。くしゃみや溜め息、あくびをすると周りに風が巻き起こって大変なので、そのことを気にしてあまり積極的に人間に会いに行こうとしない。人間と接すること自体は大好き。

 いつも穏やかににこにこと笑顔を浮かべ、人懐っこさから人々には「かぜりゅうさん」と呼ばれ親しまれている。竜堂で古い本を読んでいる姿が度々目撃される。近所の本屋の夫婦とは度々本について語り合っているようだ。

「何気なく眺めていた世界が、色も形も何もかも塗り替わって、きらきら光って見える。もっとその先を見たくなる。憧れってね、そんな凄い力を持ったものなんだ」

000転竜ワールウィンド.png

バイオーム:Plain, Forest, Forest Hill, Orchardなど

主産業:畑作、牧畜​、生花、花魔術や薬品の研究開発

 

建築の特徴:風車いっぱい、風に強いレンガ屋根、外装に花篭などを用いない(飛ばされる)

      蔦なんかは生え放題(勝手に飛んできて勝手に根付く)

​都市計画:農業区、牧場区、研究区、商業区

​名前の由来:のどかなイメージ→酪農→朝焼けの空にホルンがぷわーん→Horn+あとなんかノリ

​【小麦農家】

 あちこちの農家で生産されている小麦は、小麦粉になってパンやお菓子になるだけでなく、家畜の飼料としても重宝される。脱穀したあとの藁は編めば道具入れや縄の材料になるし、常に結界魔法の影響下で育つ為か意外にも魔術適性があり、モンスター除けや軽い傷病の治癒魔法にも用いられる。陰に陽にみんなを支える街の財産。小麦農家のお手伝いは、もれなく美味しいご褒美にありつける定番のバイトである。

【天秤市場】

​ 農業区の各地に、テントを幾つも張った市場が点在している。周辺の農家が自慢の作物を持ち寄って互いに物々交換したり、農家でなくても格安で野菜や小麦が手に入る。詰まるところの産直。

【花魔術】

 この世界では生き物は勿論何から何まで魔力が宿っている。勿論草花も例外ではなく、それを引き出し様々な効果を得るのが花魔術である。一つどころにいながらにして豊富な種類の草花が手に入るこの街では、それらを掛け合わせて新種を生み出し、それを元にして更なる魔術の発展を目指し研究を続ける人々がいる。

【フリーツイッグ】

 ホーニスに伝わる、諸願成就の伝統的なおまじない。転竜の角を模して「F」の形に整えた木の枝を用意し、草花や木の実、家にあったリボンや布地のあまりなどで自由に飾り付けて竜堂に納める。飾り付けもろとも転竜にバリバリ食べてもらうことで、夢が叶う場所まで風に乗せて運んでもらうのである。魔術的、学術的根拠は不明。だがそれでいい。

【ドクハクの森とゴーレム農家】

 街の南西には世界最悪の危険地帯の呼び声高いドクハクの森が広がっており、砦の周辺は長らく空き地ばかりで手つかずだった。が、かつて防衛団に所属し世界最強と謳われたゴーレム技師がその空き地に目を付け、「農業を始めたいからその土地寄越せ」と半ば強引に開拓を開始、10体以上の農業用ゴーレムを1人で操り広大な野菜畑を作り上げてしまった。

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