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明き鋼と祭宴の街イルマイト―Ilmite

 「あかきはがねとさいえんのまち​」とよんでくださいよろしくおねがいします

 地下資源に恵まれた山岳地帯に広がる街。鉱夫が削り出した鉱石や石材は、何人もの職人の手を経て様々な道具や武具、建材などに姿を変え、街の内外へ行き渡る。昔から遠隔地へ重い材料や完成品を運んで来たノウハウは今でも健在で、商業ギルドや調査団もその技術を利用して活動している。来る日も来る日も力仕事に励む人々を応援したい、と街の守護竜であるディーバが始め、現在も不定期に(何の前触れもなく)開催される「メテオコンサート」は街の名物となり、この街から多くの吟遊詩人を輩出するきっかけとなった。

 現在、いくつかの鉱山が資源枯渇により閉山しており、浮浪者対策が目下の課題になっている。

【心竜(しんりゅう)ディーバ】

 継承を司る夏の歌の竜。流線型の体躯、手足の代わりに大きなヒレを持つ。流水を纏って宙を舞う様は「生きた清流」に喩えられる。他の竜に比べて頻繁に街に姿を現し、竜態のままでのんびり空を飛んだり、はたまた人間態で突如としてコンサートを始めたり、良くも悪くもいつも人々を騒がせている。ホーニスやフォンタナにも出向くことも時々あるが、寒いのは苦手なのでキョウロウには滅多に近づかない。

 人間に化ける時には長い青い髪をポニーテールにした青目の若い少女の姿を取る。竜態の時同様に流水を羽衣のように纏っており、気分に応じて髪飾りやドレスに形を変える。溌剌として天真爛漫。美しく多彩な歌声が自慢で、人々にも愛されている。即興歌が得意ということもあり、彼女に歌ってほしくて詩作に励む者も多く、街では時折詩のコンテストが開かれる。

 

「歌が好きな人って、どうして歌を歌ってるんだろうね? 私はね、歌を歌ってる私自身や、詩や曲を作ってくれた人達のことを信じているの。歌ってる間は何処にだって行けるし、なんだって出来る! そう信じてるから、歌が好きなの。昔の歌を歌い継いでいる人も、私の歌を歌ってくれている人も、きっと歌には力があるって信じているんだよ。信じているから、歌い続けるの。信じているから、受け継いでいくの。私はそう思う」

000心竜ディーバ.png

バイオーム:Mountainなど


主産業:鉄鋼業、観光業、あとついでに運送業とか漁業とか

 

建築の特徴:ゴツい! デカい! カラフル! ごっちゃごちゃ!

      めっちゃ高低差! こんなん道迷うだろうがクソが!!!!

 

​都市計画:[鉱山区]鍛冶屋街、酒場市、工場区

     [祭宴区]住宅区、商業区、竜堂広場、芸術区

​名前の由来:鉱山+お祭り騒ぎ→イルミネーション+鉱石を表すラテン語接尾辞「ite」

【メテオコンサート】

 ディーバがある時唐突に始め、誰ともなくそう呼び始めたディーバのほぼワンマンゲリラライブ。竜の顕現の拠点となる竜堂があるが、イルマイトの竜堂はこのイベントの為に野外音楽堂のような造りになっている。ディーバが新曲を披露したり、聴衆から寄せられた詩に即興でディーバが節を付けて歌ったり、楽器を持っている者やダンサーがいれば気まぐれにステージ上に引っ張り上げられセッションが始まったり、かと思えば雑談に終始したり、何が起こるかは誰にも分からない。

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